なっちゃん ぽんのブログ

フィリピンにいます

バナナの話

みなさんこんにちは、なっちゃんぽんです。




突然ですがみなさん、バナナ好きですか?




私実は、フィリピンに来る前はものすごくバナナが苦手でした。それこそ親の仇のように嫌っていました。


バナナ食べてる人何考えてるんだろう?え、どういう気持ち?みたいな目でバナナを食べてる人を訝しげに見ていました。今考えるとすごくおかしな人ですね。


でもフィリピンきてバナナ食べれるようになったんですよ。今日はそのことについて書きたいと思います。



1:バナナ嫌いの理由



そもそもなぜバナナが苦手だったのか。



私は日本におけるバナナの、え?俺フルーツだけど?その昔、(私たちのおばあちゃん世代でしょうか)デザート界で結構幅きかせてたんだけど?(今も現役ですね)何か?文句ある?


みたいな感じがすごく苦手でした。(あくまで私個人の話です)


バナナがもつ特有の曖昧さ、立ち居振る舞いが嫌いでした。



意味がわかりませんね。

詳しく説明します。



はじめに

日本にはおかずにもなれるけど、デザートやおやつにも使える、そんな優秀な炭水化物食材が多くあります。


さつまいも、かぼちゃ、じゃがいも、栗です。


さつまいもは

さつまいもごはんや天ぷらというおかずになれる一方、焼き芋やスイートポテトというデザートやお菓子にもなれます。


かぼちゃは

かぼちゃの煮物にもなれるしパンプキンパイにもなれます。


じゃがいもは

そもそも主食として食べてる国も多くありますし、ちょっと甘いマッシュポテトにもなります。給食に出た時好き嫌いが分かれたあれです。(ここの違和感は見逃してください。)


栗は

栗ご飯になれるし、モンブランにもなれます。


これらの共通点は、炭水化物かつ甘い。です。


このように、主食とデザートを行き来できる夢のようなカテゴリーに私はバナナをどうしても当てはめたかったのです。


バナナだって炭水化物かつ甘いやん!

と強く思っていたのです。


思い出してみてください。


朝バナナダイエットとか流行りましたよね?あれってバナナが栄養もあってエネルギーも出せる炭水化物だからですよね?


マラソンランナーとかバナナ食べますよね?あれって食べやすい形とすぐエネルギーに変わる炭水化物だということが抜擢された理由だと思いませんか?


私は、バナナをオレンジやブドウのようなフルーツカテゴリーに入れることが許せなかったのです。


だってバナナの立ち位置は絶対にイモ系やん!主食系やん!と一人憤っておりました。



日本のバナナはそんなに甘くないこともありました。フルーツ感が無いと常に感じていました。



ポテトチップスと同様にバナナチップスはあるけど、オレンジやブドウを揚げたものはないですよね?(あったらごめんなさい)



じゃあなんでさつまいもごはんはあるのにバナナごはんは無いんだ!(あったらごめんなさい) と頭を抱え、


あいつはフルーツみたいな顔をしている!芋なのに!とバナナを忌々しく思っておりました。



私がバナナを食べるときに、フルーツと思うほど甘く無いし、かといって主食と思うほどホクホクした芋感もない。

どちらかというとにちょにちょしている。


そんなバナナをどういう気持ちで食べたら良いのか。

お前は芋なのかそれともフルーツなのか!という問いに、はっきりした答えが欲しかったのです。自分勝手ですね。


(ちなみに調べてみたところバナナはバショウ科でショウガの仲間のようです。芋ではないのですね。)


このように日本ではバナナの立ち位置が曖昧です。フルーツとしてデザートに使われるけど、炭水化物として、栄養源としても食べられる。ただおかずとしては使われない。バナナはあくまでフルーツという認識。



この現状について、

面白いと思った例をあげます。



私の高校の友達Aちゃんは、いつもお弁当を一緒に食べているBちゃんのデザートについてぽろっと不満を漏らしたことがあります。


"あの一段弁当の一角に入ってるバナナを私はデザートと認めることができない"


って。


Bちゃんが一段弁当だったから、おかずのとなりに座っているバナナに違和感を覚えたのかもしれません。

フルーツ用のタッパーに入っていたらAちゃんは何も思わなかったかもしれない

その一角にバナナじゃなくて、ブドウが入っていたらAちゃんは気にも留めなかったかもしれない。



けれど、このことからたしかに分かることは、Aちゃんの家ではバナナはおやつ、または主食として。Bちゃんの家ではバナナはデザートとして扱われているという事実です!(実際のところはわかりませんが)




みなさんお気づきでしょうか。




そう、

日本における

バナナは主食、炭水化物である。

バナナはあくまでデザートであり、フルーツである。

というこの2つの認識が曖昧に混在していることこそが、私がバナナを嫌う理由だったのです。


だってバナナは食後のデザートですか?それとも遠足のおやつに入りますか?なんて永遠のテーマですもんね。



この問題は奥が深いです。



例えば、



周りにフルーツグラタンやフルーツサラダ嫌いな人いませんか?それって主食とデザートを混合するな!みたいな発想から来てるのではないでしょうか?



そのほかにも、


みなさん、

フィリピンではアボカドをフルーツとして食べることを知っていますか?

フィリピンの人はアボカドにコンデンスミルクをかけて甘くして食べます。アボカドアイスなんかもあります。


え?アボカドには刺身醤油とわさびでしょ?何いってんの?こわ!って思った方!



その感情こそが私がバナナに抱いてる感情そのものです。

これも主食とデザートが混同されてしまったから起こるものですよね。



ほら、ちょっと見渡しただけでも

こんなにたくさんの主食とデザート認識混合問題があります。もちろん個々人や育った文化で異なっては来ると思いますが、

自分にとっての異文化に触れるたび人が感じる感情ですよね。これってものの好き嫌いに結構関係してくる気がします。




2:バナナを克服した話



ここで

いよいよバナナを克服した話に移りたいと思います。


フィリピンに来ることで、すごく簡単にバナナ嫌いはするっとちゃちゃっと克服できてしまいました。



理由はただ一つ、



バナナがちゃんとおかずとして扱われていたからです。



東南アジアでは主食用バナナが栽培され、バナナをおかずとして食べる。これは授業で習ったり調べたりしてなんとなく知っていました。


でもバナナ嫌いを直すことはできなかったです。知識だけは持ってても日本でおかずのバナナを実際に見たことはなかったし、食べたこともなかった。経験したことがないと偏見ってやっぱり覆りませんよね。



そして実際にフィリピンに来てみると、やっぱり本場は違いました。

バナナ自体にすごくたくさんの種類があるんです。日本で売られているものや、それより一回り小さいもの。赤いバナナや緑のバナナ。


バナナだけでもこんなに種類があるのね!と感動しました。


中でもおかず用に使われるバナナには本当に炭水化物、主食。と言い切れるような清々しさを感じました。ちゃんと食感が芋っぽいんです!

なんだかボソボソしてる。ホクホクじゃないけど、炭水化物な感じがとてもする。ステキなバナナです。


主食用バナナを使ったおやつもあります。

バナナキューです。

主食用バナナを3つ串に刺して、炙ってカラメルをつけたおやつです。パサパサした大学芋みたいで美味しいです。


そして、普通のバナナが本当に甘くて柔らかくて美味しいんです!日本のと全然違うんです!フィリピンにきて、はじめてあまり硬すぎず、ちゃんと甘いバナナを食べて、私はバナナをフルーツだと思えることができました。


ちゃんと食用とデザート用ってバナナの品種が分かれてることもバナナをフルーツと思えた大きい要因かと思います。




3:結論


日本ではバナナは主食としても食べられるけど、あくまでフルーツという認識だから2つの認識の境界があいまい。


一方


フィリピンではバナナが主食用とデザート用に分かれていて認識が混同されてないし、バナナの立ち位置が明確!


そしてなによりも美味しい!!


フィリピンてすごいね!!


みんなフィリピンにバナナ食べにおいで!!


そして食べ物の好き嫌いって別に食感とか味の違和感だけで起こるものではないのですね。


という自分の身勝手なバナナ嫌いから、こんだけ派生することができました。


本当に美味しいから、食べにきてね。


ここまで読んでくださってありがとうございます。ご意見感想ございましたら是非お聞かせください。ではまた


おしまい!